金星と木星がググッとと近づいてます ― 2019/01/22
昨夜から今朝にかけ、乾燥してとても良い透明度になりました。空に雲はなく、飛行機が飛んでも飛行機雲が残りません。満月を過ぎた月が空のてっぺんから煌々と街を照らし、幻想的でした。金星と木星が接近しているので、これを楽しみに明け方カメラを担いで近所の見晴らしよい広場へ。既に登っていた両星はギラギラしていて、さながらUFOの様でした。何も知らずに見たら、通報するレベルでしょうね。
満月は明け方になってもまだ西空に輝いていましたので、空はずっと薄明が続いているように感じます。白夜ってこんな感じかなと想像しながら、何枚か写真をパチリ。うん、とても露出オーバー。でもこれはこれで味があります(左画像)。16日明け方の画像と比べてみてください。
右は金星・木星・アンタレスを少し拡大して撮影したもの。こちらは背景の斑を取り除き、できるだけ星を浮き立たせたものです。こうすると微光星まで分かりますね。アンタレス近くにある有名な球状星団M4も確認できます。
両惑星の最接近は23日0:22頃(離角約2°24′)ですが、その時間は空に見えません。今朝方も明日明け方も極端に違う訳ではないので、先行して楽しみました。月末31日および2月1日は細くなった月も加わりますのでお楽しみに。
さて、時を遡ること数時間前、日付が変わる頃。「見かけの月面中央と月座標原点が近くなった月」を撮影してみました(左画像)。撮影時刻は21日23:30過ぎ、南中少し前のタイミングです。計算上はもう少し早いほうが近かったはずですが、街中での諸事情と気流の安定を考え、この時間としました。
満月は21日14:16なので、この月は9時間余り経って右側が欠け始まっています。まぁでも、広い意味では満月ですね。肝心の「真ん中」をどのように検証しようか悩みましたが、普段の月撮影で南北を定めるのに使っていた自作ソフトを改良し、月中央(経度緯度がプラスマイナス10度以内)の小クレーター、および赤道と標準子午線(月面経度0°)を描画し、画面に重ねて確かめました。
結果は…右上画像の通りです。原画等倍では1ピクセル程度の誤差で予測と一致していました。クレーター位置も矛盾ありません(※クレーター描画は直径2km以上50km以下に限定。)。見かけの中央と月面座標中央との離角は約1.07°。真ん中を意識した初撮影として「離角1°程度以内」を目指していたので、まずまずの結果でしょう。今後もしチャンスに恵まれたら、更に真正面からの撮影を目指したいと思います。
このほか、実は昨夜の月、かに座のプレセペ星団に大接近していました。プレセペ星団は今月18日に接近したヒアデス星団より暗くて目立ちませんから、さすがに満月過ぎの月と一緒の撮影は無理がありましたが、多段階露光コンポジットで可能な限り星団を抽出してみました(右画像)。
かに座のγ−δ−θ−ηに囲まれたプレセペ星団が辛うじてパラパラ写っていますね。ちょうど1年前の1月末に起こった皆既月食では、同じ満月とプレセペ星団のツーショットなのに簡単に写せたことを思い出しました。
満月は明け方になってもまだ西空に輝いていましたので、空はずっと薄明が続いているように感じます。白夜ってこんな感じかなと想像しながら、何枚か写真をパチリ。うん、とても露出オーバー。でもこれはこれで味があります(左画像)。16日明け方の画像と比べてみてください。
右は金星・木星・アンタレスを少し拡大して撮影したもの。こちらは背景の斑を取り除き、できるだけ星を浮き立たせたものです。こうすると微光星まで分かりますね。アンタレス近くにある有名な球状星団M4も確認できます。
両惑星の最接近は23日0:22頃(離角約2°24′)ですが、その時間は空に見えません。今朝方も明日明け方も極端に違う訳ではないので、先行して楽しみました。月末31日および2月1日は細くなった月も加わりますのでお楽しみに。
さて、時を遡ること数時間前、日付が変わる頃。「見かけの月面中央と月座標原点が近くなった月」を撮影してみました(左画像)。撮影時刻は21日23:30過ぎ、南中少し前のタイミングです。計算上はもう少し早いほうが近かったはずですが、街中での諸事情と気流の安定を考え、この時間としました。
満月は21日14:16なので、この月は9時間余り経って右側が欠け始まっています。まぁでも、広い意味では満月ですね。肝心の「真ん中」をどのように検証しようか悩みましたが、普段の月撮影で南北を定めるのに使っていた自作ソフトを改良し、月中央(経度緯度がプラスマイナス10度以内)の小クレーター、および赤道と標準子午線(月面経度0°)を描画し、画面に重ねて確かめました。
結果は…右上画像の通りです。原画等倍では1ピクセル程度の誤差で予測と一致していました。クレーター位置も矛盾ありません(※クレーター描画は直径2km以上50km以下に限定。)。見かけの中央と月面座標中央との離角は約1.07°。真ん中を意識した初撮影として「離角1°程度以内」を目指していたので、まずまずの結果でしょう。今後もしチャンスに恵まれたら、更に真正面からの撮影を目指したいと思います。
このほか、実は昨夜の月、かに座のプレセペ星団に大接近していました。プレセペ星団は今月18日に接近したヒアデス星団より暗くて目立ちませんから、さすがに満月過ぎの月と一緒の撮影は無理がありましたが、多段階露光コンポジットで可能な限り星団を抽出してみました(右画像)。
かに座のγ−δ−θ−ηに囲まれたプレセペ星団が辛うじてパラパラ写っていますね。ちょうど1年前の1月末に起こった皆既月食では、同じ満月とプレセペ星団のツーショットなのに簡単に写せたことを思い出しました。